- 三月の局騒ぎ
- 六月のぶりぶりぎっちょう
2つの作品が収録されている。
独特なものの呼び方のセンスが良い。
次々ページが捲れ、
ここまで続きが気になる作品も珍しいと思う。
三月の局騒ぎ
大学生になった「 賢木若菜 」
寮生となり充実した毎日を過ごしていた。
寮内では、大学生を「 何年生 」ではなく
「 何回生 」(春が訪れるたび回生が増える)と読んでいたが、
「 キヨ 」と呼ばれる女性が「12回生」と噂があった。
あまりに大きな数字のため
「 キヨ 」に興味をそそられる「 若菜 」。
3月に次年度の相部屋となる回生の相談会が行われ、
まさかの「 キヨ 」と同室となる。
日常を描いているだけなのに
独特なネーミングと
あまりに現実離れなものが
身近に存在する違和感、
それら二つがしっかりと混ざり合っている。
六月のぶりぶりぎっちょう
「 ぶりぶりぎっちょう 」とは
安土桃山時代に子どもたちの間で流行った遊び。
(今で言うホッケーのようなもの)
今なお語り継がれ、
研究がされているが
真相に辿り着いていない「 本能寺の変 」。
結果はわかっている、
しかし真相は誰も知らない。
日本で最も有名なミステリーが
現代に再現する、
現代版「 本能寺の変 」が幕を開ける。
偶然にも巻き込まれた
女性社会科教師が真相に迫る。
現代版の「 本能寺の変 」
キャストは名前だけが当時の人物で、
あとは別物。
私たちの知る
「 本能寺の変 」に重ねてしまう
先入観があるかぎり、
真相に辿り着けない。。。
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