あらすじ
南三陸町の空き家となった仮設住宅で町役場の土木係の職員・掛川が○体で発見される。そして仮設住宅のプレハブは施錠もされた密室状態。「護られなかった者たちへ」「境界線」に続く3作目。笘篠の後輩・蓮田とその幼馴染たちが軸となって物語が進行する。密室殺人の謎解きよりも、震災で家族を失った3人と何も失わなかった蓮田との心理的な葛藤と乖離が中心。被災者と支援者で復興の思いが違う点がポイントとなる。
※ネタバレあり
犯人は同じ仮設住宅に住む老人。
老人を守るため、
蓮田の同級生だった「 大原知歌 」が
その知歌を守るため「森見貢」が、
それぞれの思いで事件を隠蔽する。
感想
中山七里の本はそのどれもが極端にわかりにくい表現はせず
次々にページを進められますのが特徴です。
人の心理描写を丁寧に描き、
きちんと主人公目線で進めてくれるため、
場面が切り替わっても感情移入しやすい。
事件の真相はどんでん返しと言うほどの展開ではなかった。
エンタメとして面白い内容だった。
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