クラスメートの「 山田 」が
交通事故で○んだ。
告別式から3日後、
「 山田 」がかつて在籍していた
2Eクラスのスピーカーから
何故か○んだはずの「 山田 」の声が聞こえてくる。
人気者だった「 山田 」が○んだことを
受け入れられないクラスメート達。
しかし、スピーカーから聞こえてくる
紛れもない声が本人がまだ○んでないことを語っていた。
※ネタバレ
「 山田 」は○んで教室になっていた。
小学生でいじめられ、
中学生でハブられ、
高校生でやっと周囲と打ち解けられ、
さらに人気者となった「 山田 」は、
周囲が簡単に態度を変えていく様子に
空虚な思いで毎日を過ごしていた。
交通事故も避けられるものだったが、
あえて車に轢かれるという選択をした「 山田 」。
結果として、
「○にたくても○ねない」という
地縛霊のような存在になり
教室に居続けることとなる。
感想
男子高校生ならではの
少し下品な会話がリアルな日常と
「 ○んだ山田がいる 」というファンタジーを
マッチさせた面白い話だった。
リズミカルな会話内容が
どんどんページを捲らせ、
思わず吹いてしまう内容が満載。
章を重ねるごとに不穏な空気がただよい、
ホラーの様相を呈してくるが、
幽霊となり孤独な日々を過ごす「 山田 」と
親友となる「 和久津 」の泣けてくる友情物語。
青春のリアルと現実が織り混ざって、
笑わせ、考えさせ、泣かせられる。
一気読み間違いなし。
おすすめです😊
\ 第65回 メフィスト賞 受賞作✨ /
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