日本の空き家件数は現在も増加し
総務省の調べでは
令和6年4月時点で約900万戸
総住宅に占める割合は13.8%と過去最高
※土地・住宅統計調査より
幸いにも親はまだ健在だが、
ゆくゆくは空き家や土地について考えねばならず、
フィクションでありながら、
親族に対し、
また行政に対しての
根回しや働きかけの重要性を問われる。
物語としても面白いが
決して自分に関係のない話ではないところに
この作品の魅力がある。
あらすじ
50代の「 佐々木瞳 」は実母「 枝川京子 」と同居する。
晩年を共に過ごしたため、
3兄姉の末っ子でありながら、
相続について取り仕切ることになる。
実兄の傲慢な態度、
実姉の「 瞳 」への妬み、
血が繋がった兄姉が
遠慮なしに言い争う様をリアルに描く。
空き家となった実家は
資産か、または負債となるのか。。。
感想
「 瞳 」目線で語られる物語は
自身の心理描写を丁寧に描いている。
相続は単に法律だけでなく、
人の心情も汲んでおかないと
後々の争いの火種となることを
痛感する。
ただのエンタメとして楽しめるだけでなく
教養としてもオススメできる。
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