G-MSHVXRZYEZ 湊かなえ【 C線上のアリア 】要約と感想

湊かなえ【 C線上のアリア 】要約と感想

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※要約のためネタバレ含みます

要約

高校時代両親を事故で亡くし、

親戚の「弥生」に引き取られた主人公「美佐」

現在は結婚し義実家の事情で20年帰れていない場所「みどり屋敷」を訪れる。

きっかけはお世話になった親戚「弥生」の変化。

かつて住んでいたみどり屋敷はゴミ屋敷とかし、

「弥生」も認知症を患っていた。

育った家を片付けながら、昔に思いを馳せる。

ゴミ屋敷と化した家の主人「弥生」を施設にいれ、

残った「美佐」はゴミ屋敷の片付けを行う。

順調にゴミを片付けていくが、現金が封筒に入ったまま放置されるような状況。

大量にあるゴミの中、金庫を見つける。

高校生の時にも存在に気づかなかった金庫の中身が気になり

「弥生」に金庫の存在を確認するが、

本人はそのことを聞かれると途端に混乱する。

ますます中身が気になる「美佐」。

プロの鍵師に依頼し金庫を開錠に成功。

中身は何の変哲もない「コード」のみ。

あまりに期待外れの中身に驚きよりも呆れてしまう。

高校時代に話題だった「村上春樹のノルウェイの森」が、

青春と呼ぶに相応しい甘い記憶を蘇らせた。

屋敷の中で本を見つけたが、

高校時代に付き合っていた「山本邦彦」から借りていた本だったことを思い出す。

本の中に「いつでもいいので返しにきて」とのメモを見つけ、

甘い記憶の男性「邦彦」に会いに行く。

「邦彦」が現在は結婚し、妻「菜穂」が邦彦の母「菊枝」を介護している。

見るからに疲弊し、追い込まれている「菜穂」と自身の置かれた境遇の重なりから、

「菜穂」に「自分が少しの間だけ菊枝の面倒を見る」と提案する。

「北海道に行きたい。」という菜穂を喜んで送り出し、

「菊枝」の世話をする美佐。

そんな時みどり屋敷に「邦彦」から電話があり、2人で会うことに。

場所は山本家所有の山林、

アウトドア派だった「邦彦」は以前と変わらぬ感じで幻想を抱かせるが、

現実は母の介護も妻に任せるだけで好き勝手生きているだけの男だった。

現実と幻想が混ざりあった想いが交錯し、

改めて過去との決別を誓う「美佐」。

「邦彦」の話から「弥生」と「菊枝」の2人が旧知の中だったことを知る。

無関係と思われていた線が絡まり始める。

「弥生」より「詩集を家から持ってきて欲しい」と頼まれ、

みどり屋敷を捜索。目当てのものはすぐに見つかったが、

それと一緒に弥生の日記帳も見つける。

抵抗感がありながらも日記を読んでしまう「美佐」。

ここから日記を通して、「弥生」と「菊枝」の過去が明らかになる。

習い物教室での出会いや

義実家で姑からのいびりを受けていた両名。

そんな中「少しの間だけ家事交換をしてみないか」と「菊枝」より提案される。

不敬不満はありながらも平和に見えていた日常が、

徐々に不穏な空気を纏わせていく。

お互いに指摘する部分はあれど交換家事は順調。

かにみえたが、「弥生」の家から物が無くなり始める。

「弥生」と同じ物が「菊枝」の家で見つかり、問いただす。

「菊枝」は「弥生の母からもらった。」と答えるが、少し違和感が残る。

品物は2階にあり、階段を登れないはずの義母がそんなことできるのか?

もしくは上がれないというのは偽装?

少しずつ不穏な空気が立ち込める中、

ついに夫が単身赴任より帰宅。

事後報告となった交換家事にも賛成だったが、

交換家事の翌日に単身赴任先のプレゼントの一つがなくなる。

次の日「菊枝」はエルメスのスカーフを身につけていた。

赴任先のお土産と全く同じものを偶然所有していた「菊枝」を義母は擁護、

弥生と夫は「菊枝」に疑惑の目を向ける。

夫は菊枝が物を盗んだ疑いが強くし、

弥生は「義母が本来は歩けるのでは?」

と疑いだす。

そんな中「菊枝」より「次で最後の交換家事にして欲しい」との連絡を受ける。

「なぜ急に?」との疑問残ったが、

窃盗の疑いを持ったままでは交換家事も難しく、了承することに。

しかし最後の交換家事の際、

菊枝より「すぐ帰ってきて!!」と連絡が、、、

家に着くと目を見開き事切れたであろう義母の姿。

階段より落ちたようだ。

そして回想は終わり、場面は現在へ。

真相を知るべく、菊枝のいるデイサービスへ足を伸ばす「美佐」。

「美佐」を「弥生」と勘違いし、真実を語りだす「菊枝」。

「スカーフも義母から貰ったもの」「エルメスだと知らなかった」

さらに

「階段に仕掛けがされていた。」

「義母が自分で登っていき階段で仕掛けにつまづき転倒した。」

仕掛けに使用されたのは黒いコード。

金庫に隠されていた物の正体が明らかになる。

夫は「菊枝」を窃盗犯として疑い懲らしめるために仕掛けを設置。

その仕掛けたのを知りながら、「弥生」は放置。

「弥生」は義母への○意をあらわにし、

義母が転倒することを願った。

本に上巻と下巻があるように、

物語は下巻となる現在を先にみせてから

回想となる上巻を紹介している。

どんなに穏やかな人物でも心に夜叉を飼っていることを知らされる。

沸々と湧き出る人への○意を

オブラートに包むように表現しているが、

恐怖を感じる内容に驚愕した。

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