G-MSHVXRZYEZ 町田そのこ【ドヴォルザークに染まるころ】あらすじと感想

町田そのこ【ドヴォルザークに染まるころ】あらすじと感想

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北九州の田舎町「かなた町」の柳垣小学校の廃校が決定した。

最後のお祭りとして開催された「柳垣秋祭り」は

町内外からOB OGたちも訪れ、田舎町は活気にあふれていた。

小学生の時教室で美術講師と担任の不倫現場を目撃した「類」と「玄」。

次の日には駆け落ちした講師と担任。

美術講師に恋をしていた「類」にはトラウマのような光景になる。

「類」の夫の「悟志」の昔の浮気相手「千紗」が帰ってきた。

偶然にも再会する「悟志」と「千紗」。

浮気の最中に妊娠と堕胎をし、

産めなかった子供に対する思いと現状に対する不満が交錯する。

PTA会長夫人の「田中佳代子」。

傍目から見ればおしどり夫婦にも見えるが、

実情はセックスレスに苦しんでいた。

夫は風俗にいき、またAVも見るが

自分とは寝ないことに大きなストレスを感じている。

義実家から頼まれ1日だけ認知症のある義母の面倒を見ることに。

一緒に祭りを楽しむことになるが、偶然にも義母の過去を知ることになる。

小学校6年生の「志方麦」は両親が離婚し、

父親と祖母の家で暮らしていた。

父親が鬱病でさらに無職のため、祖母の年金で生活。

祭りの数日前、母が「娘を引き取りにきた」として訪れる。

1週間後には他県に移り住むことも決まり、

同級生たちと最後の思い出に祭りに参加する。

娘の発達障害が原因で、毒親ともとれる発言をした父親と義実家。

娘のことを考え離婚することになった「村上三好」は

祭りの際、当時担任だった「群先生」の友人と名乗る女性に出会う。

「病気のため祭りに参加はできない群先生の代わりに様子を撮影に来た」とのこと。

たった数時間のことを5人の主人公がそれぞれの視点で語る物語。

田舎町にある風景をリアルに描く。

人の悩みは多種多様で、

数々の人間ドラマを教えてくれる。冒頭の

担任のセックスを見たことがある
本文より

で、さまざまな想像力を掻き立てられ、惹きつけられた。

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