感想
現代日本の抱える
「夫婦の戸籍」「お墓」「少子化」に
関する事情をフォーカスし、
さらにフィクションながら
芯のついた内容で紹介してくれている。
登場人物のうち
男性側は理解がなく頑固、
女性側は男性よりも弱い存在。
といった形で描かれる。
男性側は態度や行動で内面を描写し、
女性側は本音を心の中で叫ぶように描いている。
作品の中で特に面白いのが
- 非常識とも言える発言で周囲をドン引きさせる女性「松尾五月」
- 「松尾家」の菩提寺住職による柔軟な発言
これらの人物の発言がスパイスとなって
戸籍問題やお墓事情という
日本の抱える難題を痛快に笑わせてたり、
納得させてくれる。
自分にもそう遠くない未来、
この本の訴える課題がのしかかってくることは明白であり、
とても人ごとではなかった。
ネタバレ
「夫婦の戸籍」「お墓事情」といった
日本の抱える難題に対する
最適解を示しているわけではないが、
純粋に楽しめた。
あくまでフィクションとして、
- 「お墓なんてどこでもいい」
- 「妻が夫の姓を名乗らなくても良い」
- 「○んだ人より生きている人」
と言った一つの考え方はとても面白かった。
前半から中盤にかけて、
登場する男性陣のダメっぷりを
「コレでもかっ!!」と教えられる。
終盤になり
急に男性陣の意見が柔軟になっていく様子は
少し勇み足な感じがして、
ついて行きづらかった。
最高に痛快だったシーンは
中盤の墓じまいに反対する伯母に対して
「 松尾五月 」が放った一言。
「伯母さんが○んでから墓じまいすれば丸く収まりますよ。○んだら何もわからないですし。。。」
豪快に吹いてしまったww
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