古代エジプトを舞台に
死者と王の遺体(ミイラ)と神々の信仰が
入り混じった内容。
世界観を理解するのに時間がかかるが、
第2章を迎える時には、
痛々しい内容の記述で惹きつけられる。
最後の密室トリックは
少し無理があると思った。
各章をざっくりと解説すると
- 第一章 言葉遣いや世界観を捉えるのに苦労する
- 第ニ章 痛々しい描写と鬱展開で惹きつけられる
- 第三章 真相を知っている人物が次々と排除され、真犯人に迫る
- 第四章 少し無理のある非現実なトリックとファンタジーの融合
このようになる。
第一章 死者への試練
ピラミッドの崩落事故により
神官書記の「 セティ 」が○んだ。
ミイラ職人で「 セティ 」の親友「 タレク 」は
「 セティ 」の肉体をミイラにし埋葬した。
○んだ「 セティ 」は冥界で神々により
「 セティ 」の心臓が欠損しているため
冥界に入ることを拒否される。
さらに自身の心臓を探すため、
現世に3日間の期限で戻るように指示される。
死者復活と心臓を盗んだものを探すミステリーが始まる。
第二章 石を運ぶ奴隷の少女
ピラミッドを建設するため
毎日石を運び続けさせられる奴隷たち。
そのうちの一人「 カリ 」は、
異人であり、人さらいにより奴隷となっていた。
奴隷という辛い立場、
人権などというものが存在しない社会システムに
目を覆いたくなる内容だった。
第三章 迫る狂信者の影
自身の心臓を探す「 セティ 」だが、
エジプトの先王が○に、
葬送の儀(お葬式)が行われたが、
肝心の遺体が消失してしまう。
これを機に、神々への信仰を強固なものにしたい派閥が暴徒化し、
神官たちを次々に亡き者にしていく。
○者とはいえ「 セティ 」も例外ではなく、
暴徒化した市民に狙われる身分となる。
第四章 砂漠の密室
ピラミッド内で密室だったはずの部屋から
先王の遺体がどうして消えたのかが明かされる。
さらに「 セティ 」の心臓の行方もわかり、
無事に取り戻したが、
「 セティ 」は復活したのではなく、
意図して復活させられたことを知る。
ファンタジーと非現実的なトリックで
遺体消失の謎が明かされる。
感想とまとめ
プロローグにより
「 セティ 」の秘密が明かされる。
表紙がネタバレだった。
カタカナの名前は覚えるのに苦労したが、
第二章以降は流れるように読み進められる。
「 弓矢は無いかな 」と思う。
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