全６編の短編集。
全話ともに繋がりはないが、
異質な世界観が特徴な作品です。
物語の目線が独特で、
「 自分の常識は他人の非常識 」
のような体験ができる。
魂婚心中
○後に婚活できるアプリ「 KonKon 」が流行り、
今では「 KonKon 」するのが当たり前の世界線。
生活費のほとんどを使い込み、
毎日推しのために投げ銭する「 律子 」は
そんな推しの「 KonKon 」のリア垢を発見する。
○後にマッチングするため、
「 律子 」はいつしか推しの○を願うようになる。
※ネタバレあり
ある日、兄が急遽し
さらに「 KonKon 」でマッチングしたことを知らされ
魂婚式に出席することになった。
式の際、兄が自身の幸せを心から願っていた思いを知る。
「 いつから自分は他人の○を願うような人間になったのか？ 」
苦悩と後悔の中「 律子 」が驚愕の行動に出る。
ゲーマーのGlitch
ゲームのRTA（リアルタイムアタック）を
実況形式で語っていく。
世界記録を持つ
「 tom 」と「 smith 」
の疾走感あふれる戦いが始まる。
二十五万分の一
たった8ページの短編。
嘘をつくと消えてしまう世界。
○に際、
好きな人に想いを告げるため
悲しい嘘をつく。
閻魔帳CEO
天国か地獄を決めるための閻魔帳。
その閻魔帳が実在し、
その閻魔帳のアルゴリズムを解析し
さらに改竄できる仕事が存在。
人の生き○にもお金で解決できる世界。
狂っているのは世界か自分たちか？
この世界には間違いが七つある
間違い探しの絵の中の話。
七つの間違いしか許されない世界。
八つ目の間違いが生まれた時
絵の中の住人が取る行動とは？
九月某日の誓い
念じるだけで人を○に追いやることもできる
不思議な力を持つ少女「 操 （みさお）」
突然の父の○で、
操のいる三条家に使えるようになった侍女「 久美子 」。
不思議な力は周囲を恐れさせ、
軍事転用まで考える者たちも現れる。
不気味な力を巡り、二人の想いが交錯する。
まとめ
冒頭でも述べましたが、
世界観が独特すぎる。
「 この視点できたか‼︎ 」と驚かされる内容ばかり。
オススメは
「 この世界には間違いが七つある 」
読了後の感動と後に残る悲しさが印象的だった。
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